これを書いている2019年7月現在、NHK教育で「人間ってなんだ」というAIを知る教養番組が放送されています。教育機関で「IT機器使い方」について話す際、「働く事とAI」についてどうしても避ける事が出来ないため番組をよく見ています。先日の放送で「AIのディープラーニング化が進み、入力と出力の間がブラックボックス化して(AIが何故その結果を出力したのか)がわからない」という内容でした。そこで本日は★判断と責任:AIとの差別化と題してお話します。
意味がわからず判断になっていないAI
今このBlogをWordPressで書いているのですが、ログイン画面で現在のAIについて知る事が出来ます。ログイン画面に「8+1=□ ボットでない事を証明して下さい」と計算結果を入力する箇所が出てきます。こんな計算に手こずるはずもないAIには何故この画面に対処出来ないのか。計算式の答えを四角の枠内に入力するという文章が書かれていても、その意味がわからないからです。この現状がわかった時にAIに対してあらゆる事に万能なイメージを持っていたのは違っていたのだなと、愕然としました。
画像診断等の学習による病気や農作物の害虫被害の発見の正確性は周知の通りですが、「意味もわかってやっている」ような錯覚を私が持っていただけだったのです。言葉の意味がわからなければ、判断の根拠も出てくるはずがありません。AIが出す結果は「この確率が高いです」という計算結果でしかないのです。しかもその途中経過が複雑化し過ぎてブラックボックス化しているため、仮に間違った判断をしたとしても「何故間違えたのか」の原因究明が出来ません。

この現象が自動運転で出る可能性があるとすれば、皆さんはどう判断されるでしょうか?
公共交通機関については年代によって利用せざるを得なくなると思いますが、自家用車の運転について私はNoです、利用しません。ハンドルに手を添えて「どんな判断をされるのか」とビクビクする位なら自分で責任を負って自分の判断で運転します。それが現時点での私の判断です。
就活で求められる判断根拠:志望動機等
少し前置きが長くなりましたが、AIの導入が今後あらゆる仕事の場面でも見られるようになるでしょう。しかし、文の意味がわからないAIが得点計算をして出力した判断結果をそのまま鵜呑みにして採用して使う事はあまりにもリスクが高く、使う側の人間の責任回避に他なりません。だからこそ問われるのが人間の「判断と責任」です。AIの出した結果にどのような意味づけをして判断して取り入れ、実行していくのかという力が 一層重要になります。
人間は一日に数万回判断をしているという説もあります。理由なんて考えてもいない程短時間で複数の選択肢から判断していると思われますので、瞬間瞬間の判断根拠を顕在化意識化させる事はなかなか難しいでしょう。
しかし、就活や転職活動で志望動機を伝える場合には「何故選んだのか」と判断根拠を示す必要があります。意味・動機付けが入社後の行動に直結しているからですよね。活動中は、判断根拠を言語化する際に、後付けしているかのような違和感を覚えていても、実は「なんとなく」「直感で」という瞬間瞬間の判断根拠が影響していたという事が後々わかる事もあります。日頃無意識に行っている行動全てにまで意識付けをしていくのは難しいかと思いますが、行動を選択する際には 「こうだから、こうする」という自分なりの意味付けや動機付けをする訓練をしておく事は仕事をする上でAIとの差別化をする大事な要素になってきます。
判断には当然ですが、その結果について責任を負います。日常の事であれば大した事はありませんが、殊仕事についてだと荷が重く感じられるかもしれません。しかし、判断基準を示さない責任回避は、あなた以外の代替を促進されるリスクが今後より一層高まります。
年数を経て積んできた経験から複数の要素を統合して「私はこういう出力結果を出します」というあなたにしか出来ない判断基準を明確に示す事が自分の居場所を作る事に繋がります。

特に求められてはいなくても「自分ならこう考える」という判断根拠を出力し、仕事以外の親しい方と共有してみるのも楽しい鍛錬になります。私の場合は、父や兄、親しい友人と話をしながら「こういう問題があって、自分はこう判断切り分けした」と共有する事で、他の考え方から学ぶ姿勢も大事にしています。「自分が考える事が一番」という思いは結構態度や雰囲気に出てしまいがちですからね(苦笑)
それではまとめに入ります。
AIの発達が著しいですが、2019年7月現在において AIは判断をしているようにみえて実は意味がわかって判断(結果出力)をしている訳ではありません。途中の経過がわからないのであれば尚更の事です。絶対に正しいなんて事はありませんが、複数の要素や考え方・経験をもって「私はこう考えますが皆さんは如何ですか?」と自分なりの判断基準を持ち、他の方の意見を統合しながら全体を良い方向に導く事、これが仕事場で自分の居場所を作る事に繋がります。
その積み重ねが結果を引き受ける・責任を取る態度となり、より組織に依存しない自立した仕事人となる事が出来ます。
終身雇用が危ぶまれる中、継続就業しようと転職しようと独立しようと…自分も判断し周りとも良い考えを持ち寄って最適解を導いて自立して行動出来る仕事人となるべく、共に歩んで参りましょう。


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