働き方改革という言葉が浸透した中で、コンビニエンスストアの24時間営業やスーパーマーケットの営業時間短縮が検討・実施されています。
いつでもどこでも食べる物にありつける恵まれた環境にあって、我々が失ってきているもの…「あ~、美味し~ぃ」という「食べた!」という感覚です。
この「あ~」の中には様々なものが含まれています。
「味がする」・「食べる事に対する感謝」・「今生きているという実感」です。
最近食べ物を食べている時に味がしているでしょうか。
テレビを見ながら食べているのであれば、映像処理に気が散ってしまって味や触感には半分も意識がいかず、ましてやスマートフォンやタブレットの操作が入ればさらに「あ~、美味し~ぃ」とまではなりえません。
食べ物を食べる時間は仕事(学校)の休憩や仕事の前・後といった操作や業務処理を本来行わない時間で休みを図る時間のはずです。
この時間帯に何かを見ながら食べ物を食べていては、同じ脳の箇所を酷使し気分転換も出来ずにより疲労度が増します。
一日単位でみればわずかな時間かもしれませんが、二度と戻らない貴重な時間です。味わって食べる事で学習や仕事で使っている脳領域を休めてリフレッシュしましょう。
また、美味しいの前に付く「あ~」の中には食べる事が出来て「良かった」「有難い」という思いも含まれています。
当たり前と思っている程、何か突発的な事由で一食抜けただけでも不満や怒りが沸き起こって余計に眼の前に集中出来なくなります。
私は「あ~美味しぃ~」の為に敢えて一食を飲み物だけにして胃腸を休める事もあります。そんな時は水だけだとお腹が空き過ぎて余計に集中出来なくなるので、ヨーグルトドリンクやホットミルクを飲む事が多いです。
たった一食しか抜かしていませんが、その後の食事は「あ~」の「あ」に「”」が付く程美味しくそしてより味や触感・臭いが感じられます(^^)
食べれる事が当たり前でないと実感出来ていれば、一食抜けたり一回の食事量が減ったとしてもいつもと同じように満たされる(変わらず穏やかなままでいれる)わけです。
この満たされている感覚が「今在る」生きている感覚となり、不安や怖れを遠ざける事に繋がります。
何かあれば機械を手に取る行為は不安や怖れ・眼の前からの一時逃避の意味合いも強くなっているように私は感じています。
食べる事や味・食感・臭いに意識を向ける事は、満たされる思いや感謝と共に「今」に意識を戻してくれるものです。
休憩時間位は機械を手に取らず、舌・顎・鼻を使ってみるとリフレッシュ出来る有意義な時間になります。
食べ物にも宿っていた命を頂くのに、「ながら」は元来失礼ですよね。
しっかり頂く命と有難い現実に向き合い、折角の食べる時間を味・食感・臭いとともに楽しみましょう♪
味がしてますか?:美味しい!から生きている実感へ
人生

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