少子化になり、これからの国の宝として学校に入る子たちが大事にされています。殊、義務教育以後の学校においては「学校経営」という言葉が使われるように「如何に選んで貰うか」の為に各校が特色を出して競い合っています。
しかし、一見恵まれているこの用意された環境が必ずしも学生にとって良い事ばかりかというとそうでもありません。それは用意された環境に慣れてしまうと、「与えられる」事が当たり前になってしまうからです。本日お伝えしたいのは★仕事のヤリと貝も与えられるもの?!★です。
順番を間違えない
よく入社数ヶ月の社員が、蒸し暑くなる前に「もう辞めたい」という事を話されます。プレッシャーのかかる研修がきつかった、社内の雰囲気が合わない気がする、等とともによく伺うのが「想像してた充実感が無い」というものです。こういう現象を複数目の当たりにしますと、「すぐ」「簡単に」与えられる事に慣れてしまったまま社会に出た事の弊害が出ているような気がしてなりません。
仕事とは事に仕えること。「事とは他の人に役に立つ事」、「仕えるとは与える事」だと私は思っています。お気付きの方もいらっしゃるでしょう。そう、仕事における充実感を感じられるのは自分が他の方に役に立てる事を与えた後なんです。組織が大きくなる程、新入社員に挫折感や不能感を与えないようにしながら如何に少しずつ出来る事を増やすかという育成方法が確立していますので、そんなに「簡単に」・「すぐ」仕事においての充実感が感じられる訳ではありません。逆にそんなに簡単に短期間で充実感が感じられるような仕事であれば、面白味が長続きしませんよね。社会での仕事で得られるものは、学生時代の時のように最初から全て用意されていません。まずは「与える」為の知識と動きを身に付ける事が先で、その成果とともに還ってくるのが充実感なんです。

「自分らしさ」よりもまずは必要とされる事
入社後数ヶ月でよく聞くお悩みが、「誰でも出来る仕事」「自分じゃなくてもいい仕事」という内容です。その人だからこそ出来る仕事や仕事のやり方にたどり着くには、まずは「誰もが共通して出来る事」をきちんと出来るようになる事です。そこをクリアしていないのに「自分らしさ」を求めるのは、個性教育に慣れたまま社会に出てしまったからかもしれません。
例えば、電話取りなんて一見誰にでも出来そうな事ですよね。しかし、コールセンターのプロでさえも対面でないのに表情の作り方に工夫をしたり、より心象の良い話し方・伝え方を追い求めるような奥深いものです。そのレベルまでとは言いませんが、この電話対応が一通り出来るようになるとその部署ではかなり貢献している事になります。ある程度の本数に対応をしていると、引き継いだりメモを残したりを含めるとかなり時間を取られる作業だからです。次年度以降、後輩が入ってきた時電話対応やその他基本的な業務について、もし教える側が基本的な事も出来ていなければそれ以外の業務について説得力がなくなってしまいます。一見「簡単そう」「誰にでもできそう」、と思えるような作業であっても、所属部署の方々が「助かった」と必要とされる事をまずは一つ一つ積み重ねていきましょう。
「自分らしさ」には「見通し」が必要
ある程度決まった内容の作業を納期内で出来るようになると、徐々に任せて貰える業務範囲が広がりプレッシャーも掛かってきます。その時にもまずは「一応合格点」と呼ばれるレベルに達する方が先です。合格点に達する前に「自分はこうした方が」なんて話をしてしまい、「まずはここまで出来るようになろうよ」と諭されただけで「否定された」と捉えてしまう方もいるようです。
仕事で「自分らしく」出来たと感じるためには「見通しを立てられる力」が必要です。その見通しから考え得る幾つかの結果に対して、「細かい納期目安を付け」「準備する」事が「自分なりに」出来た時にまずは「自分らしさ」を仕事で感じられるようになります。いきなり「斬新な自分の考えや企画が通る」なんてのはドラマだけでの世界です。当り前の事が当たり前に出来ていない人の
斬新さは、当り前の事が当たり前に出来る信用があってこそ受容れられるものです。見通しを立てて仕事を遂行出来るようになるには数回、作業種によっては数年単位で繰り返す事が必要になります。そこを経てやっと一人前に任されるレベルになり、見通しを立てて自立して仕事を進めていったご褒美が仕事における最初の「自分らしさ」の実感になる訳です。そんなに簡単に与えられる感覚であれば面白味、ゼロですよね(^^)
それではまとめに入ります。
仕事における遣り甲斐に到達するには基礎の習得と実績(与える事)を残す事で配属先に「必要とされる事」が先です。与えられるようなものではありません。電話対応、電話の取次であっても配属先での貢献度は実はかなり高いのです。当り前の事が当たり前に出来る信頼が積み重なって、任される業務範囲が広がりより成果を求められるようになります。見通しを立てられるようになるには期間や回数が必要になりますので、まずは及第点を目指して取り組みましょう。見通しを立てれるようになれば、経験実績を基に「自分なりに」納期目安を設定し準備していけるので、より「自分らしく」仕事が出来ている実感が増してきます。

仕事におけるヤリ貝は与えられるものではありません。与える、即ち誰でも出来るような事でも、実績を残したその先にご褒美として跳ね返ってくるものです。順番を間違わないようにすれば、期間が掛かっても実績を残しながらあなたらしく仕事を進める事が出来るようになります。
共に歩んで参りましょう。


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