前回から二回続けて「有難うを伝える」と題してその伝え方についてお話をしてきました。
あんまりしつこいとおうちの方や先生の小言みたく「またその話かよ」と敬遠されるかな、とも思いつつ大事な事でもありますのでその最終回★有難うを心底伝える法:お辞儀編★と題してお話をしていきます。宜しければお付き合いください。
検索したり研修を受けると、お辞儀について「背筋を伸ばす、手を前で組む、角度が…会釈・敬礼・最敬礼」色々細かい内容が出てきます。
背筋が伸びて腰から一直線の形が整い過ぎているお辞儀、高級なお店に来たようで正直心がこもっていると私は正直感じにくいです。
所作を綺麗にして心を表す事がありますが、綺麗にし過ぎると逆の印象を与える場合もあります。お辞儀とともに感謝の気持ちを心から表す際に私が大事にしているのは・間とスピード・頭の高さだけです。
間とスピード
語先後礼については前回お伝えしましたので宜しければこちらをご覧下さい。
機械が発達してかなりの事が効率良く出来るようになった陰で、「効率」といった如何に時間を短く出来るかだけが善とする考え方が主流になってきました。
確かに時間は限られていますし貴重なんですが、大事な時程「メリハリをきかせて時間を掛ける」事が大事です。それが相手に心の底から気持ちを伝える表現になります。
御礼を述べる際のお辞儀なんて掛かったとしてもほんの数秒です。しかし、この数秒という僅かな「記憶に残るか残らないか」位の時間で、自分の気持ちが伝わり易くなるのであれば効率を凌ぐ自分にも有益な時間になるのではないでしょうか。
少し例えがずれるかもしれませんが、今私が行っている時短美容室についてお話させて下さい。
元々1,200円と値段が安いので「早く」「効率良く」するのが当然ですよね。
しかし、その美容室が違ったのは少しだけ「時間を掛ける」丁寧さが他との差別化となりました。美容師さんにその事についてお話を伺うと、「最後の仕上げや確認・毛の吸い取りに少し時間を掛ける事はオーナーも了承済みですし、自分たちも安いからと雑な仕事はしたくないので」とおっしゃっていました。
結果このお店、平日の昼間に外から覗いても2席のカット台に対して5~6名待ちの人が居たり、土日は立って待つ人が居る程の盛況です。
効率ばかりを考えて「元々安いんだから」と雑な仕事をするのか、ほんの数分時間を掛けて丁寧に仕上げるのか…どちらが効率が良いと感じるかはいつ儲けるのか、長く続けたいのかどうかといった視点の違いです。

この美容室での例のように、ちょっとした時間を掛ける事が気持ちや姿勢を伝える貴重な手段となっています。
ましてや数秒単位の御礼お辞儀、気持ちを表したいのであれば相手と正対して間を空け、特に頭を上げる時に意識してゆっくり時間を掛けて行いましょう。伝わらない、伝わりにくいからこそ努めて行う事に価値があります。
頭の高さ
頭の高さについて、私は手を膝に付ける位敢えて下げるようにしています。
ここでもすぐには頭を上げず、相手も頭を下げられた場合は先に起き上がったのを確認してから1~2秒後位に頭を上げるようにしています。
誰彼に対してもそういうお辞儀を、という事ではありません。当然自分が心を込めて感謝の気持ちを表したい方にだけです。
最近は頭頂部が少し薄くなってきましたので、昔からの付き合いがある方には「いつツッコまれるかな?」とドキドキする遊びも加えながら楽しんでます…って家族でも言いにくいんやから相手も言えないですよね、たぶん(^^;)
冗談はさておき、気持ちって見えないものですのできちんと形にして表す事は難しいですね。
こちらは丁寧にしているつもりでも相手によっては足りないかもしれないし、考え方や文化の違いで失礼にあたる事もあるかもしれない。
しかし、自分なりの考えで形として行動で表してみないと伝わらないですもんね。
それではまとめに入ります。
時間を掛けない効率を優先しがちな昨今であるが故に、本当に感謝の気持ちを表したい方にはほんの数秒であっても時間を掛けてお辞儀をしましょう。ポイントは、きちんと正対し相手の眼を一瞬見たあと膝に手を付く位頭を下げて相手よりも後に頭を上げる事。
次いつその方に感謝の気持ちを伝える事が出来るかなんて誰も保証してくれません。貴重な機会を大事に、気持ちを表していきましょう。


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