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安心から集中へ:時間が掛かると諦める

仕事
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風は冷たくても陽は暖かくなってくる季節…入学式・入社式後新しい環境へ入る方が多くなります。

新しい環境に入った直後から半年迄の間によく伺うお話が「まだ緊張感がとれない」「早く環境や仕事に慣れたい」という内容です。

本日お伝えしたいのは「時間が掛かると諦めて安心から集中へ」という事です。

新しい環境に入った直後の緊張はかなり身体を堅く縮こまらせますので、脳が早く落ち着いた状態を求めるよう信号を送るのは自然な流れかと思います。

ただ、ここで現代人の悪い癖が出てしまいます。

それが「早く」という未だ来てない状態を先食いしてしまっている状態です。

「早く」落ち着きたいというお気持ちもわからなくはないのですが、もし仮に今思う理想の状態が手に入ったとしても、すぐにその状態が日常・普通に変わって別の気になる事が出現します。

「早く」という慌てた状態をまず落ち着かせる為には「時間が掛かる」と明らかに見通して、「早くこうなりたい」とぎゅーっと 強く握りしめている手を緩めましょう。

無意識に求める状態から脱すると焦りが無くなりますので、地に足がついた安定・穏やかな安心の心持ちに落ち着きます。

心も考え方も癖ですので、また「早く」が出てきても大丈夫です。この「早くと求める→時間が掛かると理解する」回数が増える程「どれだけ自分で自分を急かせていたか」がよく見えてくるようになります。この自分の姿がよく見えるようになれると、自分と距離を置いたところから俯瞰して見る技術が身に付きますので、気持ちも考え方もより落ち着いた快適な状態に早く戻る事が出来るようになります。

また、詳細は「待てない大人」という内容に書きましたが(リンク先はこちら)、「早く」を求めている際「過程」という大事なものを自ら捨ててしまっていたんです。

生活がフルタイムでの仕事中心から、比較的時間にも余裕が出てきた高齢の方にお話を聞くと必ず出てくるのが「あの時は楽しかった」というお話です。

よくよく「あの時」と話される内容を伺うと、起業して資金繰りが大変な時、会社で中管理職として気苦労が絶えなかった時等々傍からはとても楽しそうには思えない内容で、しかも成し遂げた結果以外のお話ばかりです。

美化されている部分もあるかもしれませんが、一方で頑張ってその時出来る事に集中して邁進していた時期の内容が多いんです。

禅でも「一息に生きる」「前後裁断」という言葉があります。

確実にあるものは不満に思う過去でも、不安に駆られ渇望する未来でもなく「今」という一瞬の感覚にしか存在しません。

会社に入りたての自分に出来る事、言い換えれば今きちんとやっておかなければならない事は、仕事への考え方・取り組む姿勢・基本となる電話の取り方やご挨拶の仕方といった内容です。これら華やかでない内容こそが後々職業人としての品格・人格の差となって表れてくるものであり、「今しか出来ない」事なんです。

「すぐ」と追い求める理想は現実になった瞬間に「過ぎ去った結果」にしかなりません。

日々の取組が見える目標ではなく単順に「早く」と焦りを生む理想像ばかりに眼を向けそうになったらまずは…「時間が掛かるもの」と落ち着きましょう。

なかなか「時間が掛かるもの」に納得がいかない場合は、仕事以外の私生活、例えば家事や身近な移動といった内容に少し「時間を掛ける」「丁寧にする」事をしてみるとその感覚が腑に落ち易くなります。

そして見通しが立って気持ちが穏やかになれば、「今出来る」「過程そのもの」に真摯に向かい合って楽しんでみる事をお勧めします。

その一点一点を積重ねる事で、先ほどお話した高齢者のような「あの時は充実していた」と思い出せる出来事に「今」を変換出来るんです。

時には疲れ果てて休憩が長くなったり、未知の分野に挑む時に霧の中に居るような時も出てくるかもしれません。

そんな時こそ、途上の過程「今」出来る自分への小さなご褒美やふざけて面白がってみたりしながら、着実に「あの時自分なりによくやってたなぁ」というドットを残していきましょう。

仮に理想の結果が出なくとも、残った一点一点が自己肯定・自己納得・自己充実の材料となり、次はこう試してみるかな?」への前傾に繋がります。

一歩ずつ着実に歩んで参りましょう♪

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