2019年9月の世界陸上女子マラソン。
暑さを考慮されて夜中に開催されたものの、気温30度湿度90%という条件で、出走選手中4割が途中棄権という過酷なレースとなりました。
そんな中、谷本観月選手が7位入賞という結果を残しました。
谷本選手、実は東京オリンピックへの一発勝負、MGCの参加資格をもっていましたが「日本代表になれるなら」と世界陸上を意図して選び出場したのです。
この選択と実績から見える内容について考察していきます。
①欲<俯瞰して判断
日本で開催されるオリンピック予選、であればそちらを選ぶのが日本人として自然な行動ではないでしょうか。
しかし、谷本選手は過酷なレースとなる世界陸上を敢えて選んだのです。
世界陸上前のインタビューで谷本選手が残した「日本代表になれるなら」という言葉からみえるのは、東京オリンピックの代表になれる確率が現状高くないと判断して日本代表としての実績を残す事を選んだ冷静さです。
中学・高校時代までは全国大会の出場経験が無かったとの事ですので、オリンピックの夢舞台よりも国の代表になれる現実を選び7位入賞という実績に見事繋げました。
練習でも粘りの走りが特徴と自覚していたそうです。
過酷なドーハの地であれば入賞かそれ以上の実績を残せると見越した上での行動は、華やかなオリンピックを選ぶのが通常と思いがちな我々に「客観的に自分の特徴と実力を見る」冷静さと、「眼の前の短期欲ではなく、長期的に計画する」大事さを教えてくれています。
人間は一つ良い事があると自分の実力を過大評価し、当然のようにそのまま右肩上がりの直線を描いてしまいがちです。
しかし、なかなかそのようにはならないもの。良いと思える時だからこそ少し引いてみる、姿勢も自分にとって大切です。
地に足を付けて一進一退をしながらも、長い期間としてみれば少しずつ実績を積重ねる事の大事さを今回の谷本選手より学びました。
次回は、谷本選手が今回のドーハ世界陸上をどのように位置づけていたのかについてみて参ります。
御忙しい中、ご覧下さって有難うございました。
女子マラソン谷本選手にみた冷静さ:短期欲より実績
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