今回は、「再考→準備→想定→試行(本番)」の最終回、試行
(本番) についてお話していきます。
この試行はよく言われる行動とは違います。本番、に近い言葉かもしれません。就活生であれば、面接。社会人であれば、プレゼンや御客様への提案・商談、昇格・資格試験です。身近な事であれば「少し苦手でプレッシャーを感じるけどやらざるを得ない事」も含まれます。
試行(本番)を前にしたストレス状態では安全欲求が高まるので、避けたくなったり逃げたくなったりするのが普通ですよね。
本日お伝えしたいのは★本番を試行にして楽しもう★という事です。
「試しに」を調べてみると「軽い気持ちでやってみるさま」とあります。この軽い気持ちでというのは、試行最中は結果を諦める・手放すという事です。やってもみる前から結果を気にすると、折角準備してきた事に集中出来ず実力を発揮出来ません。楽しむ事も出来ないため勿体ないですよね。
楽しむ事が出来る余裕があれば、あとで改善のために内容を振返る事も出来ます。 楽しめるとやり切った感も残るので、結果を受け入れやすくなる利点もあります。
どんなに完璧に準備してきたと思っていても、必ず改善の余地が有ります。他からの評価が絡む結果であれば尚更です。改善の余地があるお試し本番であっても、出来る準備をしてきたからこそ軽い気持ちでスッと今持っているものを出す事に集中できるわけです。

陸上十種競技で日本選手権を制した武井壮さんも、ラジオで受けた「本番で120%の実力を出すには?」の質問を「そんなもんない」と一蹴した後、こう続けました。「本番でその時の100%に近いチカラを発揮出来るようにする為には、如何にその前の準備を120%でやってきたかにかかっている 」と。40歳を過ぎていまだ現役の短距離選手、マスターズ世界大会でメダルをとる為に日々の忙しい中時間を捻出してトレーニングされている方だからこそ響く御言葉です。
このレベルには到底及びませんが、出来る準備をして本番をお試しのように軽やかに楽しめる感覚を私も掴みつつあります。よくやるのが、講話前準備で5~10分の短い時間を使って本番環境を思い出しながら概要順番を飛び石のように辿る事です。これを始めてから本番前のドキドキ緊張がワクワクに変わってきています。昔は緊張を伴う本番を想像するだけで身体も緊張して早朝に眼が覚めて眠れなくなったりしていました。今では本番試行までの日数と出来る事を書き出して細分化し、細かい時間を捻出して準備する習慣が出来ています。やり切った本番試行を経験してくると、良し悪しの結果に拘わらず次への「再考→準備→想定→試行」のサイクルに入っているのが自然になるもんです。
サイクルとサイクルの間にちょっとしたご褒美や小休止を挟んだとしても、やり切った充実感があると自然と「次はこうしてみようかな?」「こうも出来るのでは?」と身体が前のめりになり、倒れないよう自然と足が出ているものです。
ネットでゲームをやり過ぎたり意図しないページを見てる時間がありませんか? 内発的動機の回で詳細はお伝えしたので割愛しますが、他の人が気にしない位の短時間を利用して積重ねる事も、「出来るだけはやった」というやり切った充実感への大事な時間活用法です。

面接で「どう取組んでいきたいのか?」を問われたり、社会人になっても目標に対する行動指針を立てる事がありますよね。初めは多少興味が薄いような事であっても「再考→準備→想定→試行」のサイクルに慣れていると自分なりの成果が出てくるので、あとからちょっとずつ興味が出てくる事もあります。就活であれば面接を受けている間に、「ここいいかも?」と途中から思える企業が出てくる事、最初は嫌々やっていた仕事が得たものの大きさに気付いて面白味を増していく事もあります。
それではまとめに入ります。
四回にわたって「再考→準備→想定→試行(本番)」のサイクルについて話をしてきました。今回は試行(本番)についての話なのか、準備についての話なのか、ごちゃごちゃになってしまったかもしれません。
このサイクルを意識しない位習慣化する為には準備が本当に大事ですのでご了承下さい。お伝えしたかったのは、緊張するような本番試行であっても限られた中での貴重な時間です。折角なら本番試行も楽しみましょうよ。細かい時間を利用しながら「出来るだけはやった」やり切った感覚があるからこそ、コントロール出来ない結果ではなく「今出来る事」に入っていく楽しむ感覚が本番試行に出てきます。
人から見れば気付かれない位の小さな事を積重ねていきつつ…共に歩んで参りましょう。


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